【使い勝手も抜群】元調理師がオススメする、一人暮らしで最低限必要な調理器具5選!

どうもマサキングです。
今回は初めての一人暮らしでこれだけ揃えれば、普通に自炊するには問題がないであろう調理器具を5つ紹介していきます。
一人暮らしでよく選ばれる、ワンルームや1Kの間取りではキッチンのスペースが狭いことが多く、収納スペースも充分に確保されていることはあまりありません。
必要以上に調理器具を揃えてしまうと普段使わないだけではなく、直す場所もなくただただ邪魔になってしまう可能性が高いです。
今はエンジニアに転職していますが、元は調理師として15年以上働いていた経験や知見も活かし解説していきますね。
なお初めての一人暮らしにオススメの間取りに付いては別記事にまとめているので、気になった人は是非合わせてチェックしてみてください。
これだけあれば大丈夫、最低限必要な調理器具
今回は以下の5種類について紹介します。
- まな板
- 包丁
- フライパン
- 鍋
- ボウル
特に変わった種類の道具はないのですが、だからこそ気をつけないといけないポイントがあります。
調理器具に関しては形がどれも似ているので、とりあえず使えたらなんでもいいやとなりがちです。
でも日常的によく使うものだからこそ安くてもいいものとそうでないものをちゃんと区別しないと、安物買いの銭失いになりかねません。
まな板
まな板は最も軽視されがちな調理器具になるかもしれません。
まな板を選ぶときに失敗しがちなポイントとして、
とりあえず切れたらなんでもいいや、と安価なシート型のまな板(ペラペラのやつ)を買ってしまうという方は案外多いのではないでしょうか。
これは一人暮らしだからこそオススメできない理由も含めて以下のデメリットがあります。
- 使用できる場所が限られる
- 食材を切りにくい
- 音がうるさい
- 痛みやすい
まず1番重要なのは一人暮らしでよく選ばれる間取りには調理するスペースが存在しないときがあります。
どういうこと!?と思われる方もいるかもですが、本当です。
上記のタイプのキッチンだと作業スペースが存在しないため、食材を切ったりする時はまな板を流しの上にセットする必要があります。
シート型のまな板を選んでしまうと、こういった場所では使用できないためどんな場所でもオススメできません。
食材を切りにくく、音がうるさい
まな板自体が薄いため、食材を切ったときの衝撃を一切吸収してくれません。
衝撃を吸収してくれないということは、包丁からの反動が直に伝わるために手にかかる負担が大きくなります。
それにカット中の音もうるさいので気になる方は相当気になると思います。
まな板にある程度の厚みがあるのは相応の理由があるということですね。
すぐに痛む
さらに間に合せで安価なものを買ってしまうと、使われている素材に耐久性がないためすぐに傷だらけになります。
ぼくも初めて一人暮らししたときはとりあえず間に合せでペラペラのまな板を購入しましたが、すぐにダメになってしまい結局は普通のタイプのものを買い直しました。
最近では高性能まな板なども沢山販売されていますが、結局はまな板はまな板なんですよね。
まな板結に対しての結論
結局フツーのまな板が1番コスパがいい
包丁
包丁に対しては元プロの調理師としては少しこだわりがありますが、結論としては以下のとおりです。
安価なものを買わない
これはぼくがホームセンターなどで売っている安い包丁をあまり使ったことがないからよけいにそう思うのかもしれません。
まな板と同じで「包丁なんて切れたらなんでもいいのよ」と思われる方も多いと思います。
そこで15年以上調理師として働いてきたぼくの目線から安価な包丁が何故いけないのかをサクッと解説します。
- そもそも切れない
- 本体が軽いので扱いづらい
- 怪我をしやすい
そもそも切れない
購入してすぐはどんな包丁でも切れ味はそこそこあるのですが、ホームセンターなどで売っている安価なものほどすぐに切れ味が落ちてきます。
本体が軽いので扱いづらい
軽いことでなぜ扱いづらいのか?
普通ならば軽い方が性能が高いように感じてしまいますが、包丁の場合は一概にはそう言えません。
包丁が軽いとそれだけ食材を切るときに必要な力が大きくなります。
特にかぼちゃなどの固いものを切る時は切れ味はさることながら、ある程度重量があったほうが切りやすいです。
なので包丁に関しては実はある程度の重みがあったほうが逆に手が疲れにくく、調理がしやすくなるんですね。
そのためプロが使う包丁の種類の中にはわざと重たく作られている種類も存在します。
怪我をしやすい
何故怪我をしやすいのかと言うと、安価な包丁は切れ味が悪くなりやすいからです。
普通に考えると切れ味が悪いというのは逆に怪我をしにくいのでは?と思ってしまいがちですがそうではありません。
切れ味が悪い包丁を使うと、食材を切るときに必要以上に力を入れる必要がありますよね?
そういうときに包丁の刃が滑ってうっかり手を切ってしまうことがよくあります。
それに切れ味の悪い包丁で手を切ると余計に痛いんですよね。。。。
これはぼくも長年の経験で本当だと実感しています。
切れ味が良いほうが逆に怪我をしにくい
特にオススメの包丁
僕がホテルでコックをしていたときにシェフに教えてもらい、その後現場でずっと使用していた包丁メーカーをここで紹介します。
そのメーカーとはミソノ(Misono)です。
800年の伝統を持つプロ用包丁のメーカーですが、一般家庭用のモデルも販売しています。
切れ味は保証ずみで、一本買えば15年以上使用できる(下手すればもっと)ので下手に安物を何度も買い直すよりも断然お得ですよ。
フライパン
フライパンに関してはぼくはある程度使い捨てでいいのかなと思っています。
その理由としては以下の通りです。
- テフロン加工の寿命が案外長い
- 鉄のフライパンは飼いならすと最強
テフロン加工の寿命
テフロン加工のフライパンとは表面に食材がひっつかないようなコーティングがされたフライパンのことです。
現在はテフロン加工以外にも様々な加工が施されたフライパンがありますが、最も一般的でプロの現場でもよく使用さているにがテフロン加工になります。
このフライパンのメリットはなんといっても食材がひっつかないということに尽きます。
そして調理後に食材がこびりつかないということは洗うのも楽になるので非常に助かります。
しかし表面に加工がしてあるフライパンのデメリットとして、加工の寿命があることですね。
この加工は長く使用するとどうしても剥がれてきたり、効果が薄くなってきてしまうんです。
表面の加工がどれくらいもつのかは値段と比例する部分もあるので、これもある程度品質が高いほうが結果的に長く使えます。
ぼくが実際に使用していている優秀なフライパンを紹介
ガス、IH両方に対応していて、もう二年以上使用しています。
流石に少し食材がひっつくようにはなってきましたが、このフライパンの先代が一年ほどで使い物にならなくなったことを考えるとやっぱりスゴい。
鉄のフライパンは飼いならすと最強
表面に加工がしてあるフライパンにはどうしても寿命が存在します。
しかし鉄のフライパンにはそういった寿命が存在しません。
それにうまく使えばほぼ一生使えます。
しかしあまりオススメできない理由あります。
- 使い始めにしっかりと油慣らしをしないと地獄のようにこびりつく。
- お手入れが必要
鉄のフライパンは購入後にすぐに使用することができません。
料理に使用する前に錆止めを落とすための空焼き、その後に油慣らしをしてから使用します。
※空焼きはIHでは行うことができません。
それに適切なお手入れをしないと錆びたりすることもあるので、注意が必要です。
しかしその反面、しっかりと愛情を持って育てていけば一生使える素晴らしい相棒になってくれます。
充分に油が馴染んだ鉄のフライパンはもはや無敵の存在で、熱効率もよく同時に鉄分なども摂取できるためメリットしかありません。
もともとはガス火でしか使用できないものばかりでしたが、最近ではIHに対応しているタイプもあるのでこれから長いお付き合いをする相棒が欲しい方には是非オススメです。
下記の商品は実際にぼくが現場で使用していたものと同じメーカーのもので、性能は保証します。
鍋
結論からいいますと一人暮らしで最低限必要な鍋は以下の2つあれば充分です。
片手鍋
大型鍋
それぞれの使用用途について解説していきます。
片手鍋
- ちょっとしたお湯を沸かす
- 袋ラーメンやお味噌汁作りに
- ゆで卵や野菜茹でたりする
一人暮らしであればちょうど良いサイズの片手鍋があれば、それ1つで大概の用事は済ませることができます。
汎用性の高い使用頻度が高いからこそ良いものを買って長く愛用した方が良いです。
オススメなのは無印のお鍋シリーズですね。
シンプルなデザインでありながら、素材もいいのですごく使いやすい。
ぼくが初めに安価な片手鍋を適当に買って失敗したポイントとしてはとにかく焦げ付きやすいので、料理全般がまともにできなかったこと、取っ手の作りがちゃっちいので二回くらい使用しただけで割れたことでした。。。。苦笑
大型鍋
- 作り置き
- カレーなどの大量調理
- パスタなどを茹でる
です。
自炊する1番の目的としては節約ですよね。
そんなときに約立つのがこの大型鍋です。
食費を抑えるためには毎食作るよりもどかんと作り置きした方が手間もお金も節約できて一石二鳥。
少し場所を取りますが、1つあればとても助かる道具です。
ボウル
何気に重要アイテムであるボウル。
実に様々な使い方がありますが、最低限必要な数は以下の2つだけです。
耐熱ボウル
穴あきボウル
まずはこの2つがあれば何も困ることはないと思います。
実際にぼくも今一人暮らしで使用しているのは主に上で紹介した2つのボウルだけで事足りています。
何故普通のボウルではなくて耐熱ボウルを選ぶのかについては、大熱ボウルの方が圧倒的に使用用途が広いからです。
なので初めにボウルを買うときは普通のプラスチックのものではなく、耐熱ボウルを買うことをオススメします。
なお耐熱ボウルについて詳しくは別の記事にまとめました。
まとめ
一人暮らしをするにあたっては想像以上に出費が重なります。
なので初めは必要最低限のもので揃えてから、徐々に追加で必要と思ったものを買い足していった方がいいでしょう。
特に慣れない自炊の道具を揃える時などは、百均やそのへんのホームセンターで適当に調理器具を揃えてしまいがちです。
しかし間に合せであまりにも安いものや粗悪な商品を購入してしまうとすぐに買い換えることになり、かえって出費がかさんでしまうことも多々あります。
そうではなくて品質の良いものを長く使う方が結局は使うお金も少なくて済むのです。
ということでもともとプロの調理師として働いてきた経験と、自分の実体験も踏まえて本当に長く愛用できる調理器具だけを紹介しました。
今回の記事が少しでもみなさんの一人暮らしを快適にする為に役立てば幸せです。
以上です、ありがとうございました(´・ω・`)