【明日からすぐ使える思考法】トヨタだけが知っている早く帰れる働き方を読んで実践すべきこと

どうもマサキングです。
今回は「トヨタだけが知っている早く帰れる働き方」を読んで、明日からすぐに使えそうな部分だけを抜き出しました。
ぼく自身も、現場優先の業務から人を管理する内勤業務へと移行しつつある現段階で非常に勉強になった本でした。
調理師からIT業界に転職した時の記事も興味があるかたは読んでみてください。
【30代からならまだ余裕!?】やりたい事はやりながら見つけようと決意したら、会社を辞めていた件。
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一人の100歩より、100人の一歩ずつ
仕事ができる人を基準にしない。
一時的に有能な人を雇うことに成功して、成果が上がってもそれを普通のラインにしない。
もしもそのあとにその人が上司になったとして、次にそのポジションに付く人が有能だとは限らない。
「個人の能力」を仕事の基準にせず、ふつうの人が能力を発揮しみんなの力で目標を達成していくスタイルを作る。
誰も読まない報告書を作らない
時間をかけて作成しても、さっと目を通されただけでなんのアクションにも繋がらないような報告書は作る必要がない。
最悪の場合は目を通されることすらないかもしれない。その報告書を作るために行っている会議は完全に時間のムダとなっている。
なんのために報告書を作るのかを作る側も、作らせる側も真剣に考えないといけない。
かっちりとした文章で作らない。作成するとしても六割程度の完成度で上司にパスして、その中身を見て有益そうなら上司がそこから具体的なアクションプランに落とし込めばいい。
仕事に慣れるほどに見えなくなる無駄に気づくには
人間はどんなことにも慣れる生き物だとドストエフスキーも言っているけれど、これは本当だ。
良い環境に慣れるぶんには問題ないのだが、逆だとかなりたちが悪い。
仕事というのは色々な小さい動きの集合体みたいなものなので、違和感を感じてもすぐに慣れてしまうことがとても多い。
新卒や転職をして、新しい職場で仕事をするときに感じた違和感は大切にして忘れないようにしたい。
間違ってもその会社ではずっとそのやり方だからこうなんだ、とは思ってはいけない。
そしてできることならばその違和感はしっかりと周りに伝えて、改善できるのであればどんどんと改善していくといいと思う。
仕事の「目的」はお客様に向けられているか
報告と手続きは誤った使い方をされると、道具ではなく支配者となる」
ピーター・ドラッカー
上記の報告書の下りと少し内容が重なるけど、最終的なお客さまという存在を忘れて、社内の誰かのためだけの行動になっていないかを定期的に意識して考えることが大切。
しっかりと管理していることももちろん大切だけど、そこを完璧にすることを目的にして自己満足に陥っていないかを考えないといけない。特に部下を持つ上司やそれ以上の階層の人は特に気をつける。
自己満足ではなく、常にお客様からのフィード・バックをもらうように意識する
どれだけうまくできてもかならず、上司、もしくはお客様にフィード・バックをもらうようにする。
改善点は必ずある。失敗した時はもちろん、うまくいったと感じたときにこそさらに成長のチャンスはある。
「間に合わなければ残業する」という甘えを捨てる(自分の耳にも痛い)
今の職場で割と蔓延している空気ではある。
単純に忙しいからやることがたくさんあるからというだけの理由で、安易に残業してはいけない。
忙しい理由を深堀りする。なぜ忙しいのか、ムダな作業はないだろうか、どうすれば少しでも早く終わらせることができるかという知恵を出して考える。
ただただ残業を繰り返すだけでは何も変わらない。
「時は命なり」
有名な言葉に時は金なりという言葉があるが、それよりももっと本質的な言葉が「ときは命なり」だ。
金も所詮は人が考え出した道具に過ぎず、それを生み出す仕事も同じ。
命は現状では誰も逃れることができず、必ず最後は寿命が尽きて死に至る。
人類はみんなが等しく「死」に向かって歩いている。
そこを考えると「時は命なり」はそのとおりだ。
もしも今の仕事で自分が少しでも納得できずにこなしている作業は果たしてあなたの命の時間を使う価値があるのか?
人生の限られた時間を少しでも有益に使おうとするなら、職場で慣習的になってしまっているムダな作業に対しても改善してみようとなるはず。
トヨタの向上には物を探している人はいない
アメリカの平均的なビジネスマンは年間の総労働時間のうち約一ヶ月をものを探すことに費やしていると言われるそうです。
一年の1/12をものを探すことに使っているって普通に考えたらおかしいですよね。
一日単位だとなんてことはないと思っていても、一年単位でみるとものすごく膨大なムダに繋がっている可能性があるんです。
よく昔から仕事ができる人のデスクはきれいだと言われるのは、仕事ができるからきれいに整理整頓ができているのではなく、整理整頓をして、日頃からものを探すという小さなムダからなくしていく工夫をしているからでしょう。
無駄なく、早く仕事を終らせることを意識していると自然とオフィスやデスクはきれいになっていくのかもしれません。
5回の「なぜ」
個人的には以前通っていたプログラミングスクールで、講師のかたに言われたのがこの言葉との出会いでした。
その時はなるほど!って関心しただけで、その言葉がどこから引用されていたのか全く知りませんでしたが、まさかトヨタ式からきていたとは驚きです。
通常ならなにか問題が起こってそれについて考える時に一回のなぜで終わってしまうことがほとんどだと思います。
しかし問題の本質にたどりつかずに表面的な解決策だけを実行しても、また同じことを繰り返してしまったりしてしまいます。
5回の何故を繰り返した中で出てきた新たな問題に関しても同じように深堀りしていくことで、表面上ではわからなかった問題の本質にたどり着きやすくなるのです。
誰かにしかできない仕事を減らす、むしろ無くす
特定の人にしかできないことを、分解して、誰にでもできる仕事として他の人にどんどんとパスしていきます。
難しい仕事ほど、簡単にしていく。そして簡単にしていくだけでは単調で楽しくなくなっていくので楽しくできる工夫もする。
ただこの問題については周りの人間にも協力する姿勢があることが大前提で、そこが案外難しかったりします。
長時間残業を一度否定してみる
慢性的に長時間残業がはびこっている職場だと、その状態が普通となってしまってそこで働く社員も半ば諦めてしまっていたりします。
その雰囲気の中で声を上げるのはとても勇気がいることではありますが、そういう空気だからこそ一度ぶち壊す必要があるように思います。
方法としてはいきなり全否定ではなく、まずはその長時間残業の原因を見つけ出し、一分でも早く帰るためにはどうすればいいかを検討します。
一番大切なことはその検討しただけで終わらせないこと。
必ずアクションを起こして実際に行動するところまで落とし込まないと、何も変わりません。
いきなり残業なしにすることはかなり難しいと思われるので、とにかく一分、一秒でも早く仕事を終わらせる方法を探し、実践していきましょ。